2001年03月04日
出席!ヨコモRCセミナー!!

壮観っス

今回は、マジメでタメになるお話満載だす!


なんと!ヨコモ様が初級・中級者を対象としたRCセミナーを開催!というわけで行ってまいりました。
谷田部アリーナ。あいにくの天気だったのですが70名近くが集まって熱気に包まれました。


ヨコモ社長様挨拶でスタートするセミナー。

今回は講師として、広坂正美さん、パパさん、若杉幸男さんが、またチームヨコモメンバー(山田伸之さん
遠藤一樹さん、河島良寛さん、鈴木浩さん、北澤秀郎さん、足立伸之助さん)がサポートに入るという
豪華布陣です。ん〜楽しみ!

オフロードコースをセミナー会場として利用

カリキュラムは、座学が数時間(組みたて、タイヤ選択、モータ管理、、セッティングとメンテナンス、バッテリー等)、
参加者のシャーシをチームメンバーがチェックしてくれるコーナー、世界戦出場車両の試乗会、そして参加者が
持ちこんだシャーシでの運転テクニック指導と、超盛だくさんの濃密な一日だった。

タイヤについて説明する広坂正美選手

デフの組みたてや固さを、パパさんに熱心に質問する参加者

さて、講義の内容は大変濃密で勉強になるものでした。
内容の一部をかいつまんで紹介したいと思います。
尚、ヨコモ様には掲載をご了解いただいてますが、下記内容においてもし問題あればご連絡ください。
よろしくお願い致します。

◆組みたてについて(講師:パパさん)

・組みたての良し悪しは、ズバリネジの締め方で決まると言っても過言ではない!
 
 仮締め→対角締めは当然として、ほとんどの人がネジを強く締めすぎているという。
 樹脂シャーシの場合は、ぎゅうぎゅうに締めなくてもよい。
 強く締めすぎるとクラッシュしたときに、シャーシがゆがみっぱなしになる
 特にアッパーデッキは緩めにすること。
 左右バランスよく、シャーシにねじりの影響がでないように締めるのが重要。
 ネジの締め方でシャーシの左右や前後バランスが狂い、走行に影響を与える。
 クラッシュ時など、ネジを緩めてネジれたテンションを逃がし締めなおすことも必要

・ダンパー
 メンテ後など、必ず同じ位置に戻す。(フロント右側とか、リヤ左側とか)
 番号をつけ、間違わないようにしたほうが良い

・クラッシュ時のアームの交換
 片方だけ破損した場合でも、両方替えたほうが良い。左右で疲労などによる固さの違いを出さないため
 

◆タイヤ関連(講師:広坂正美さん)

・ヨコモタイヤの種類について
 
 ベルテック5シリーズ(肉厚タイプ)
  コンパウンド:柔 M>G>GF>GH 固
 
 ベルテック7シリーズ(肉うすタイプ)
  コンパウンド:柔 M>GS>G 固

 コンパウンドと路面温度
  M 〜15度まで
  GS 13度〜25度
  G  19度〜40度
  GF 30度〜50度
  GH 40度〜60度
 

 簡単なコンパウンド選択方法
  手で路面を触って冷たいと感じたら、迷わずM(5Mか7M)
   →ただし、埃がある路面ではソレックス24Rのほうが良いそうな(^^;

  あたたかいと感じたらGS,熱いと感じたらG だそうです。
 

・インナー
 037Fを基本とする。(スタ1は037Mだそうです)
 インナーは固いほうがグリップする(高グリップ路面において)
 ツーリングカーの場合、グリップが上がっていくとスピンする傾向にある(オーバーステア方向)
 037Fは生産時の都合で固さにバラつきがある。2個対にして押しつけあって同じようにへこむものを選ぶと良い。

・ローテーション
 前後は入れ替えないほうが良い。グリップ感が全く違ってくるので。
 左右は入れ替えてもよい。コースによって左右の減り方が違う場合はローテーションをかける

・タイヤウォーマー
 Mコンパウンドはウォーマー不要(使わないほうが良い)
 

◆モータ管理(講師:若杉幸男さん)

・ストックモータの慣らし方法
  慣らし前に軸受けに注油
  低電圧で3分ほどまわし、ブラシの約1/3程度均一にあたった状態を確認したら終了
   この最初のブラシのアタリが、非常に重要。アタリをとらないとスパークがでてコミュを痛めやすくなる。

・ブラシについて
  品番081が最も良い(世界戦もコレだった) →モータ付属ブラシもこれ
  ロングライフなら、リーディープラシが良い
  ブラシは頻繁に交換しないほうが良い。コミュとのアタリを最優先する。
  ブラシの交換は、チェックして焼けたり明らかに表面が荒れた場合のみにとどめる。
  メンテ棒は、レイダウンとそうでないもので使いわける(Rが違うので)
  メンテ棒や、モータクリーナ&綿棒による清掃は頻繁にやってもかまわない。
  ブラシワイヤーは、必ずブラシホルダーのスリットに通す。でないとひっかかってアタらなくなることあり。

・シングルターンモータについて
  コミュの痛みが非常に早く、1パック毎に研磨必要(どひゃー)
  11ターンモータだと4〜5パック毎に研磨
 
 

◆メンテナンス等(講師:パパさん)

・デフについて

 参加者の車をチェックしたところ、ぬわんと!殆どの車でデフが滑っていたそうな

 デフが滑ったら、どうするか?
  →ネジを締めてもダメ!!   デフルーブ(グリス)を増やす。(重要)

  グリスの量が足りない人が多い。両側に1mmくらいはみでるくらいタップリ塗る。
  グリスが飛んでしまうと、滑ってくる。

  調整の方法は
   最初は若干滑っているなというところで、1パック走行させ、再度締めてロック状態を確認したところから半回転戻す
 

  デフが固くなると→曲がりにくくなる(アンダー傾向)  
  デフが滑ると→FF化して発進がタルくなる。フロントワンウエイを痛めやすくなる

  エアコンプレッサー注意! デフやベアリングの中にゴミを入れやすいので

 ざらつきや、ゴリゴリはあまり気にしなくても良い。それよりも、固さ(デフとして本来の機能を果たしているか?)が重要
    

・ダンパーについて

 パッツンダンパーの組み方実演がありましたが、ちょっと文章で説明するのは難しいですなあ〜

  ピストンは3番を使う事(説明書は2番になってるが)
  頭のバリをしっかりとる
  スポンジは使わない(使ったほうがセットは楽だが、オイル量減るのを嫌って)
  オイルを入れる前にキャップを締めてなじませること
  オイルを入れ、シリンダを上下し、空気を出し、再度オイルを足す。若干表面張力になるよう。
  フタ側はネジの最後の部分までオイルを入れ、すばやくかぶせる。
  フタのネジを締め緩めして、シリンダのネジの最後の部分がケース最下部とあうように固さを調整
  長さは、フロント59.5mm リヤ60mm
  ネジ山は1山で0.5mm
 
 

◆ニッケル水素の充電について(講師:パパさん)

・ヨコモではサンヨーセルを中心にテストを行なった(以下サンヨーセルの場合の話)
・現状、完全にノウハウは確立していない。今後やり方が変わっていく可能性あり
・現在、ニッケル水素の充電で完全に安心して対応できるものは無い状態

・充電初期に一度電圧降下がある場合があり(ここでピーク誤検知しやすい)、また満充電時の電圧降下が小さい
・従って温度センサーを併用し、充電容量を監視しながら充電するのが確実(めんどくせー)
・温度で非常にダメ‐ジを受けやすい。どんな状況でも40度以下(夏場でも45度以下)にするよう気をつける
・過充電は禁物!ニッケル水素は、充電終了後もしばらく温度が上がりつづけるので、注意!
・充電は4〜4.5Aにする。3Aで入れてもパンチはそれほど変わらない。充電時間が長くなるだけ
・高電流充電は、スタート時に若干パワーがでるくらいで効果薄い上に寿命縮める
・ピーク感度は4mV/セルに設定すること
・追い充電は4Aで4分、一度冷えてから追い充電すると効果あり。ニッカドと同じ。
・保管時は、残量を残さないほうが良い。一時残す方法もあったようだが、パワーが出なくなるようだ
・一ヶ月以上保管する場合は、残量0にするのは良くない
・使用は一日一回が基本で2週間に一度程度使用するとコンディションが良いようだ
・ニッカドにくらべて、充電後放置によるパワーダウンが大きい
 

この話を聞いて、正直言ってニッケル水素の移行をためらってしまいました・・・
もうちょっとセル及び充電器が進化し、ノウハウが確立しないと、扱いがやっかいですなあ〜
というのが正直なところです。
 

てな感じで、大変為になるお話を聞くことができました。すばらすぃ〜!!!!


◆TCの開発試作車両

YRシリーズからMR4シリーズへは、シャーシを成形化という大きな転換があった。
コストダウン効果、バラツキの少なさ、重量等でアドバンテージがあったが、一度作ると変更が難しい
ので慎重に試作を重ね開発した、とのことでした。
 

◆昼飯の折り弁当
なかなか旨かったっス!オッス!!
 

◆TCスペシャルシャーシ(モデルさんは浦野Jrさん)

絶対グリップは、従来の幅広シャーシのほうが良いが、切り返しのレスポンスなどはこちらのほうが
格段に良いとのこと。
またシャーシをねじってみると、かなりグニャグニャな感じでした。ネジの締め方も確かに緩かったです。オッス


◆運転テクニックについて(講師:広坂正美さん)

レースで良い結果を残すには、気負わないことが非常に重要である。
気負わない→ミスしない→本来の力が発揮でき良い成績に結びつく

気負わないためには、リラックスすることが重要だが、その前に練習で自信をつけることがやはり重要

練習は、地味に反復練習するのが、結局一番効果あり(同じ事を何度も何度もやって身につける)
正美さんは、1/24で練習することが多いそうです。 操縦が難しく練習になる。安い、場所をとらない。。。
 

■考えてみよう■
このハナシを聞いて思ったのですが、AORc的ラジコン生活スタイルが、そんなに間違ってない!
と思いました。

まず、気負わないために
 ・仲間とどひゃどひゃ参加する
 ・納豆走法でリラックスして走る
 ・レース中もネタのことばかり考えている(どひゃどひゃ)
 ・負けた時の言い訳を100個常に用意しておく(どひゃどひゃ)
 

普段の練習
 ・セットと無縁の珍ラジで、どんな車でも転がせる対応力を身につける
 ・ミニッツ虎の穴で猿ラジ=反復練習する

ちょっとこじつけっぽい?どひゃどひゃ

さて、ありがたいお話を聞いたあとは、広坂選手の模範走行!
間近にゴッドハンドを見れるとあって、すずなりになった操縦台。
    

見たよ!見ましたよ!正美さんのゴッドハンド!
両手の親指が、2000Hzで微小振動してました。まさに神様状態!
あんなに小刻みにどうして親指が動くのかな???超不思議

正確無比なコントロールで、車を自在にコントロールする。。

すげえ!

と思ったその瞬間

ドカーン・・・・・(^^; 正面衝突じゃん・・・・

あ、、、、

やってもうた〜

正美さんもやるんだー、良かった〜!どひゃどひゃ

(パパさんが速攻で回収して修理)

オッス!

多分、コースの仕切りを誤認識したんだと思いますけど・・・



■ドライビング講習

自分のMR4TCR(カトちゃんに作ってもらいました)を持ちこみ、初めての谷田部走行!ドキドキ!!
モータはとりあえず23Tを積んできやした。ギヤ比は5.2くらいかな。
 

私のお相手をしてくれたのは、ご存知ひでろ〜君こと、北澤秀郎さんです。

まずは、ひでろー選手が走って、車のチェック・・・・・・シャーシ良くできてます。言うことありません。
をを〜!!!さすが、カトちゃん作だー!

次に、プロポを渡され、いよいよワシの番!ドキドキ!!

いやーそれにしても広いなー谷田部は・・・・遠くがかすんで見えないよ・・・

最初は、おそるおそるだったのですが、慣れると気持ちEEE〜!!!
いや〜広いコースって胸がス〜っとしますなあ〜
大きな孤を描いて、スピードをのせたまま、ロールを意識してコーナーをクリアする喜びを、短時間ながら感じました。

さて、ひでろ〜さんからのアドバイスで、インフィールド入口での減速の仕方(じわじわアクセル戻してクリッピングに確実につく)
とインフィールド後半のラインどりを教わり、慣れてくると見る見る上手く走れるようになりやした。オッス!

間近で見ていた、正美さんからも「お!お上手ですね。かなり走りこんでますね?」と誉められ(えーもちろんお世辞です(^^;)
お世辞でも、やっぱり、うれすぃ〜!!!チョギンダー!!!! がははは

すっかり気持ち良くなってお立ち台を後にした、おぐっちゃんでありました。オッス!

ヨコモRCセミナー・・・楽しすぎるぞ!!
 

■世界戦出場車試乗会

11Tモータ+ニッケル水素3000のパワーソースを奢った、昨年の広坂選手仕様のMR4TC
を試乗できる!ン〜うれすぃ〜チョギンダー!!!

おそるおそるコースイン!

うわ!確かにこいつはスゲエ!
自分の23Tと比べると、自転車とロケットほどの差を感じる。

また、あの音が強烈ですなあ〜
くぅいいいいいいいい〜ん!
まさに、ジェット機状態。羽が生えたら飛んでいきそうです。

しかし、谷田部ほどの広さがあれば、ワシでもなんとか転がせるのね。
今度やってみよっかなー・・・

ほんで、車の動きですが、これがやっぱりピクピクでやんした。
とにかく曲がります。グイグイと、、、、
思った以上にキレこみ、なんつ〜か舵が残る感じで、戻しもしっかりやらないとうまくラインをトレースできなかったっす。
駆動は恐ろしいほどに軽く、転がります。

これが、世界戦の車かあ〜!(感動&興奮)
 

さて、一人3周で交代し、プロポをテツミダに渡す。

「テツミダ、すげー加速だから気をつけてちょ」
「わかりました」
 
 

数秒後・・・・
 
 
 

ドカーン!・・・(^^;

1周もせず、最初のストレートエンドで壁に刺さってました・・・・(^^;
テツミダ・・オマエってやつは・・・・・・(^^;

パパさんが速攻で回収して直す・・・

「オグスさん、やってしまいました」
「オグスさん、もうちょっと曲がると思ったんですけどね」
「オグスさん、、、、恥ずかしいッス(^^; 」
・・・・・・

陳謝するTETSUやんに、正美さんが一言「ボクの真似をしなくてもいいですよ」
と優しく気遣ってくれた。。嗚呼〜!!
 

(えーパパさん、試乗を待っていた方々。。。本当にごめんなさい。私からもお詫びを申し上げますm(__)m)



そんなこんなで、あっと言う間に日も暮れて、最後にフリー走行が若干あり無事セミナーは終了した。
本当に濃密な一日で有意義でした。

ありがたいお話、チームヨコモメンバーとのふれあい、体験走行やクリニック・・・・

ん〜チョギンダー!!!

最後に、ヨコモ社長様と少し、お話をする機会がありました。

今回のセミナーは、なんと!昨年AORcで主催した初心者講習会がキッカケとなったそうです。
そう言っていただけるとうれしい〜ですなあ〜
(その節は、デーブさんに出席いただき、また賞品まで出していただき本当にありがとうございました!)

メーカーとしても、RC人口の裾野を広げるべく、こういった講習を積極的に行なう必要があると、社長様
自らが感じて、企画されたとか。。。

今回は、初回ということで、どうなることか心配だったそうですが、ある程度の手応えも掴んだということで
次回は、対象を絞ったセミナー(例えば中級のみ、とか、全日本参戦とか)を開催したいとのことでした。

是非やってください!
 

RCは特に、実戦的なノウハウが重要なので、こういう機会があると本当にいいですね
 

おまけ

MR4TCベースのミニ試作車(4セル)
なめまわすように見入ってしまった・・・・・(^^;
 

結論:RC全メーカー並びに、JRM主催でRCセミナーどんどん開催して
    ください!よろしくお願い!!!



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