2019年03月24日
検証!京商Fazer MK2(FZ02) RTR!

  


京商からツーリングカーのRTR決定版!?とも言える商品が出た!
アキラさんが手掛けた、とあっては男気を出さずにはいれれず(笑)
発売と同時にゲッツ!

RTR(レディトゥラン)と言えば、タミヤのXBシリーズが現在では一番
メジャーだが、初心者が初めてやる分には申し分ないとは思うものの
そのままでサーキット走行は難しい。。

サーキット走行を視野に入れた質の高い組み完で思い出されるのは
HPIのSprintシリーズだ。
箱出し状態でびっくりするほど良く走り、いまだに持っていて
とりあえずタイヤさえあえばどこでも走ってしまうので重宝している。

今回のフェーザーMK2がどんな実力なのか興味津々!
という事で見ていきましょう。



RTRと書きましたが、実際にはセットに走行用バッテリと充電器は含まれ
おらず、別に用意する必要があります。
ただ、低容量バッテリと低速充電器が含まれても結局使い物にならなか
ったりするので、この構成は正しいと思いました。



送信機は、液晶画面などはありませんが必要最低限な機能は完備です。
持った感じやステアリング、スロットルの感触も悪くありません。

ボデイは、ACURA NSX GT3 Racecarの塗り完になります。
なかなか造形も良くカッコいいですね。



試しに、タミヤのNSXと並べて見ました。
京商は横幅が200mmあるので一回り大きいですね。

蛇足ですが、どうしても京商ボディ(横幅やホイルベース、取付穴)は
独自規格になりがちなので、できればこのあたりは可能な限り業界標準
にしていただいたほうが良いかとは思います・・
(シャーシのほうでは、タミヤ穴や190mm対応は考慮されるとの事でした)



さて、箱だしチェックで一番嬉しかったのはプロポのEPAツマミです!
いわゆる最高速規制ボリュームですが、これはちょーナイスですね。
是非つけてよ!という声が届いたのかわかりませんが
これは業界全体を挙げて普及させて頂きたい。

初心者は最初のうち握りっぱなししかできません。
トップスピードが速すぎると、コントロール不能になってドカーンと
ぶつかり、壊して直してまた壊し、、、挫折飽き
となりがちですね。

操作の基本を覚えるまでは最高速を絞る事がとても大切だと思います。

試しにニッケル水素バッテリ(マッスル3600)を搭載し、タイヤ回転数を
測ってみましたが、
EPA最大:3200回転
EPA最小:2100回転
という感じでした。
最大にするとXBよりはかなり速く、最少だとタミグラツーリング?くらい
かと思いますが、加速が緩慢になるのでもっと遅く感じるかな。

尚、EPA調整を推奨しているもう一つの理由は
仲間と条件を合わせて気軽にチキチキできる
事です。

パワーソースが多様化した昨今、条件を合わせるのが大変難しく
結果チキチキしても速度が合わず成立しない事が多くなってきました。
ギヤ比などで合わせるのも面倒ですね。

EPAが簡単に調整できると(階層深く入らなくても、ツマミ一つで可能)
集まった仲間でその場で、パパっと最高速を合わせ、接近戦チキチキ
が楽しめるのではと思います。


箱だしチェックの様子



シャーシ構成は、バスタブメインシャーシにシャフトドライブフルタイム
4WDで、前後ギヤデフ(前がやや硬めな設定)、アルミシリンダーのオイル
ダンパーが装備され、部品点数が少なくシンプルですが、一見してサーキット
走行を意識したマシンであることが伺えます。
駆動部分はカバーされ(オフロード車とある程度共通)、パーキングロット
などでも十分遊べそうではあります。


さて、箱だしチェックを終え、さっそくそのまま何もいじらず
サーキットに持って行きました。



埼玉県さいたま市にある、練習サーキット「マッハワン」です。
長めのストレートがあるアスファルト路面のコースで、雰囲気もまったり
しているので最近お気に入りです。

箱だしのまんま、ニッケル水素バッテリを搭載しコースイン!
最初の1〜2周は様子を見ましたが、その後はぶつけないように気を付け
ながら7-8割の力で周回を重ねました。

その時の様子はこちら


見て頂ければわかりますが、実にあっさり良く走ってしまいました。
箱だしサーキット走行OK!ですね。

気が付いた事を列挙すると

・EPA最大だとトップスピードはやはり速め(初心者には)
・EPA最小だと、このコースでは全開で周回でき練習にぴったり
・駆動音は大き目で、転がりが若干悪いと感じた(モータ要因もあり?)
・550タイプ14TモータはUS市場を意識したと思われます
・スロットルレスポンスは標準的
・直進性・安定性良くシャーシの素性の良さうかがえる
・ステアリングレスポンスは、初期は結構あり割と繊細なタッチが
 要求されるので、ぶつけずに安定して周回させるにはある程度の
 技量が必要
・早い切替しなどでやや動きが緩慢なのと舵の残りを感じる時が
 あり、これはサーボがベーシックなものによるものと思われる
 (このあたり中級以上だとちょっと不満あるかも)
・タイヤは2パックでボロボロになったので、もう少しグリップと
 耐久性があるものが好ましいですね。
 なお、試しにタミヤの500円タイヤに換えただけでも随分と安定感
 が増しました。
・少し横をこすっただけでドッグボーンが外れかかった。
 ここは京商さんも認識しており、今後改良がなされるようです。
 とりあえずオプションのユニバだけでも欲しいですね。

てな感じでした。

初心者向けをターゲットにするなら
・もう少し遅いモータ
・耐久性の高いタイヤ

中級以上がメインなら
・サーボを良いものに
・フロントユニバ

とすると性格がハッキリするかなと思いました。


尚、京商さんで箱だしレース?を企画するようですが
バッテリをリポにするとさらに速度が上がってしまい
サーボやタイヤとのアンバランスが強調されるのでは?と
想像します。
ワンメイクレースは、できる限りトップスピードを落とし
参加しやすくする工夫も必要ですね。



マッハワン店長も、興味津々で観察したり試走させたりしてました。



ドッグボーンちょっと抜けやすいかもですね。

サスはボールコネクトかつ部品数を少なくシンプルに
それでいてジオメトリ変化が少なく頑丈な設計になっていると感じました。



タイヤの固定方法はちょっと特殊です。
コストダウンと幅可変対応を両立させた設計でしょうか。



RTRは気軽に遊べるので業界活性化の為にも各社充実させて頂きたいですね!

2019.3.30update
神奈川レジャーランド厚木店のカーペットコースでも走らせてみました
あっさり良く走りました。



コーナー中盤から奥と、立ち上がりの挙動がちょっと特殊というか
敏感な部分があり、最初は慣れが必要でした。
まぁタイヤとサーボを変えればこのあたりは良くなると思います。

結論:初級〜中級まで本格的に遊べる完成度の高いRTR!!


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