【名  前】コーリン
  【タイトル】貨幣統合
    07/25 00:09

  【メッセージ】
  はじめまして。コーリンともうします。
  ここの相談室に金融に関してお詳しい先生がいらっしゃるようなので、お聞きしたい
  ことがあります。
  ヨーロッパの貨幣の統合がそのうち行われるという話しを聞きました。今手元にFFr.DM
  などがかなり余っています(かなりといっても1万円程度ですが)
  。このお金は統合が行われてからも現地の銀行で換金すれば使えるのでしょうか?
  以前、フランスの10F硬貨が変更になったとき、古い硬貨で物を買おうとしたら断られ、
  銀行に行っても「記念にとっておいてね!」といわれて換金出
  来ず悲しい思いをしたことがあったので、いまからちょっと不安です。日本では今でも
  100円札が使えたりするので非常に不思議でした。


  【名  前】万馬 券太郎
  【タイトル】re:(1)貨幣統合
    07/26 00:49
                                                          bet@pbx.vip.co.jp
  【メッセージ】
  コーリンさん、はじめまして。万馬 券太郎です。
  欧州統合通貨のユーロですね。まだ不透明な部分は残っていますが、ずいぶん現実的に
  なってきました。今後、世界の基軸通貨として、USドルと欧州ユーロが力を増すとなると、
  日本の円はどうなっちゃうんでしょうね。

  さて、ご相談の件ですが、現在の通貨は、最終的な通貨統合後6ヶ月以内に機能を完全に
  失います。つまり、換金はできなくなります。ただし、実質的に切り替わるのは、2002年です
  ので、おそらくそれまでには、現地で使うチャンスがあるのではないかと思います。以下、
  今後の統合の流れを簡単にご説明しておきます。

  これまで使っていたお金が別のものに変わってしまうわけですから、当然大きな混乱が
  予想されます。そのため、「ユーロ移行期間」というものが設けられています。この期間が、
  1999年1月1日から2001年12月31日までです。ユーロという通貨の概念は、99年1月1日
  から正式なものになりますが、この時点では、実際のお金(ユーロ紙幣)は存在しません。
  つまり、銀行取り引きや財務上はユーロに統一されますが、流通するお金(現金)は
  今まで通り変わらないわけです。このユーロ移行期間には、ユーロと現在の通貨の両方が
  表示されることになっています。「にんじん大売り出し!一本3ユーロ!(4DM)」といった
  感じですね。

  実際にユーロ紙幣が発行されるのが、2002年1月1日です。この時点から、生活レベルで
  ユーロに一本化されます。この後の対応は、国によって若干の違いがあると想像されます
  が、最大でも6ヶ月で、これまでの通貨(FFrやDM)は使えなくなります。

  というわけで、コーリンさんが今お持ちの欧州通貨は、2001年中に使っちゃって下さい。
  その頃には円ももう少し高くなっているでしょうから、今よりは旅費が押さえられること
  でしょう。もっとも、今は円がべらぼうに安いので、今のうちに円に換えてしまってもいい
  かもしれませんね。今1万円の価値でも、ちょっと円高になれば、すぐ8000円くらいに
  なっちゃいますから。

  万馬 券太郎/KMISI

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