【名  前】高速走郎
 【タイトル】高速のカード決済なぜ早い?
   10/08 12:48
                                                          betty@hf.rim.or.jp

 【メッセージ】
 先日初めて高速道路の料金所でクレジットカードで払いました。
 どんなに時間がかかるだろうと、ひやひやしていたのですが、
 (後にたくさん車も並んでいたし)
 驚いたことに、一瞬で手続きが終ってびっくりしました。
 なぜ高速道路の料金所ではクレジットカードの支払が早く
 できるのでしょう? なぜサインも必要ないのですか?
 拾ったカードで、高速道路はどんどん使えちゃうって事
 でしょうか?????


【名  前】金 満腹
 【タイトル】re:(1)高速のカード決済なぜ早い?
   10/12 00:56
                                                          max@pbx.vip.co.jp

 【メッセージ】
 こんにちは 金です。大変よい質問ですね。
 高速道路におけるクレジットカード決済はここ数年で非常に要望が強まり、この背景をふまえて
 日本道路公団も検討を開始、試験導入期間を経て本年度3月1日よりほぼ全国の主要高速道路で
 利用が可能になりました。
 さて、高速道路といえば渋滞のメッカ。この渋滞の原因の大きな一つが料金所であるのはご存知
 ですね? 今料金所における待ち時間を軽減すべく無線による決済システムも開発中です。これが
 開発されると料金所で停止しなくても料金の決済が可能になり、渋滞の軽減に一躍買うとか。
 話がそれましたが、要は料金所における支払いスピードは速ければ速いほど良く、もたもたした
 クレジットカード決済が認められようもありません。クレジットカード導入にあたってはこの点を
 非常に注力して開発がなされたそうです。
 (試験導入中はサイン決済もあったそうですが、全く不評だったそうな。あたりまえか)

 クレジットカードのオンライン決済方法には3種類あり、CAT(CREDIT 
 AUTHORIZATION TERMINAL)と呼ばれる端末により、無効カードのチェック
 と販売承認番号の付与を行っています。
 一番時間がかかるのがG−CATと呼ばれる端末で承認番号取得と売上伝票(青色)の作成を行い、
 売上請求をカード会社に即時送信します。その場の処理時間はかかりますが、請回収という観点か
 らは確実で速いシステムと言えます。
 通常のCATは承認番号取得と売上伝票(ピンク色)の作成が出来、売上請求は伝票をカード会社
 に送ることにより行います。
 一番簡単なのがS−CATと呼ばれるシステムで、承認番号の取得のみ出来る。売上げ伝票は人手
 で作成し売上請求は伝票をカード会社に送ることにより行う。
 これがその場の処理が一番速く、販売者の手間としては一番大きいシステムです。
 どの方法でも一定金額以上は所持者本人を確認する為のサインが必要です。

 さて、クレジットのシステムはセキュリティの観点から情報が公開されていない部分が多く、以下
 は推測ベースでの回答です。今後の調査でさらに詳細が判明したら追記いたします。
 ポイントは、最小の決済プロセスとサインにかわる認証の導入です。

 ■CATシステムは承認番号のみの取得を使用している。
 決済スピードを上げるためには、その場の処理を最小限にする事が重要です。よっておそらく
 オンライン(これも特別の太い回線網を使っていると推測)では無効カードのチェックだけを
 行い即座に発行される承認番号の取得を行っているものと考えられます。

 ■車のナンバーがサインがわり
 サインする時間を短縮するために別のセキュリティチェックを行っていると考えられます。
 料金所には料金未払いやトラブル時の為にすべての通過車のナンバーを記録するシステムが
 既に導入されており、このシステムの連動しているものと推測されます。
 (一時通行チケットをPAで他車と交換して料金をごまかす犯罪がありましたが、これを防
 止するためにチケットに自分の車のナンバーの下二桁が印字されています)
 すなわちカード番号、承認番号とともに車のナンバーが記録され、万が一の場合には追跡で
 きるということです。これらと料金及び日時を加えた情報を独自ルートでカード会社に請求
 するシステムを構築したのではないでしょうか。

 拾ったカードを使うと車のナンバーからアシがつくというわけです。
 ま、車も盗品だと捜査はやや難航するでしょうが。。
 

 なんにせよ、利用者にとっては便利な支払いシステムなので、手持ちの現金がちょいと不足
 している時にはガンガン使いましょう!


戻ったれ