2003年07月06日

滝に打たれてナイアガラ

先日ワシントンDCに車で行って、日本に比べてはるかに手軽なドライブ旅行に味をしめまたまた
出動することにした。
今回の目的地は、泣く子も黙る?滝の王様「ナイアガラ」だ!

朝7時すぎに家を出て、ひたすら走る・・・・

どこまでも続く一直線のハイウエイ


時々変な物体に遭遇・・・なぜトラックが後ろ向きに!???
怖いよ(^^;

片道約750キロ・・がびーん
NYからAlbanyというところまで87号線で北上し、あとはナイアガラまで東に90号線で一直線だ。
道は単純。しかし遠い。走れど走れど距離減らず(^^;

それでも、日本よりはずっと楽かな
道は走りやすいし、高速はほとんどタダだし、皆行儀良く等間隔で走ってるし(だいたい110キロ前後)、
一度クルーズコントロールをセットすれば1時間以上アクセルもブレーキも踏まない事はザラだ。
距離の割には疲れは少ない。ドライブ旅行大国やなあ〜

途中食事したり、サービスエリアに何度も寄って運転交代しながら進軍を続け、結局10時間近くかかって
夕方ナイアガラに到着した。
約700キロを無給油で走り燃費も12キロ以上行った。


例によって宿はとらずに突撃した。
滝の近くの安ホテルにニューコールする(Quality Hotel&Suites)
モーテルチェーンとして有名なアレだ。

さすがにロケーションが良いのとシーズンということで、街道沿いのモーテルのように数十ドルという
わけにはいかず、一泊100ドル。また連休レートはさらに倍だが、路頭に迷うわけにもいかず
サクっと決定。

中は、まあ普通のホテルのツインルームだった。

滝まで歩いて10分程度で、ロケーションはかなり良かった。


滝の基礎知識

ナイアガラの滝は、エリー湖とオンタリオ湖を結ぶナイアガラ川の途中の巨大断層にあり、
カナダとアメリカの国境にある。
1678年に探検家La Salleと共に伝道の旅をしていた宣教師Louis Heneppinが滝の最初の
発見者として記録されている。
旅行者が訪れるようになったのは、1812年以降で、1901年には最初に滝下りに挑戦して
生還したアニーテイラーの名が記されている。

滝は2つあって、カナダ滝(下図の左)と、やや小ぶりなアメリカ滝(下図の右)だ。

真ん中の島は滝を二つに分けているゴート島

見学のポイントは多数あるが、簡単に言うとアメリカ側からは主に滝の側面や近くを
国境を越えてカナダ側からは、滝の正面から見学できる。
どちらも良さがあるので両方いくべきだろう。
また、滝の裏に行ったり、船で滝の近くの水しぶきを浴びたり、タワーから全景を眺めたり
いろいろなアトラクションがある。まさに滝三昧だ。



■アメリカ側見学記


まずはアメリカ滝の側面から見学できる、見学スポット「プロスペクトポイント」へ

滝に近づくにつれ川の流れがどんどん速くなり、轟音が聞こえ始める・・・

この先に、いよいよ滝が・・・



そしてついに滝に到着!!








おお〜!こりゃすげえ〜!


こ・・これがナイアガラの滝かあ〜・・・・感激 来てよかったよ
すさまじい轟音をたてて、巨大な滝が眼前に広がる。水煙もハンパじゃなくてとにかく迫力に圧倒される。


なお、このポイントの近くには、カナダ側へ渡る事ができる、レインボーブリッジがある


アメリカ側では、もう一箇所見学ポイントに行った。
滝を二分している、ゴート島にもいくつか見学ポイントがあり、テラピンポイントという場所では
カナダ滝を間近に見ることができる。


おー!見事な虹発見!


カナダ滝を間近に見て、これまた迫力を感じることができた
  

また、今回は行かなかったが、ゴート島からは風の洞窟ツアーがあり、滝の近くまで歩いて行くことができる。




さらに、夜もイベントがあるのだ。


夜滝見学!

強力なライトでカナダ側から照らしだされた夜滝は幻想的だった・・・・
ライトアップはこの時期9時からスタート。


週末は、10時から花火もあがる。まさに「ビバ!ナイアガラ」状態(^^;

屋台や夜店も遅くまで営業しており、まるでお祭り状態だ。
なぜかよくわからんけど、インド人観光客が非常に多かった。
右を見ても左を見ても、インド人だらけ(^^;

インド人の間では、今もっともナウい(死語)観光スポットらしい(^^;

当然インド人観光客を目当てに、インド屋台も出ており、ケバブやらカレーやらの屋台があった。

試しに、いくつか食べてみたが、さすが本格派!激辛カレーなどやけに旨かった。
ナイアガラでインドカレー・・・(^^;
尚、日本のうどんの屋台もあり、隊員Aがすごい勢いで食べていた事を付け加えておく(^^;

アメリカ側だけでも、昼も夜もイベント三昧のナイアガラ・・・・まさに観光スポットの王様だ


■カナダ側見学記

しかしアメリカ側だけで満足してはいけない。カナダ側へも突撃やー!
レインボーブリッジを渡って、国境を越える
車でカナダに入るのはもちろん初めてだ。
朝から結構並んでました。昼にはかなり渋滞してました。

アメリカ出国時は、ノーチェックで橋料金2.5ドルのみ支払う。
カナダ入国時は、写真のように、ゲートで審査がある。

パスポートを見せ、入国の目的や滞在期間、居住地などいくつか質問される。
ゲートのあと、左側にある事務所でスタンプを押してもらい、無事入国完了だ。
この入国の手続きは、居住地やビザの種類などによって、ノーチェックだったり、スタンプを
押されたり、厳しく車内を検査されたり、いろいろあるという。
中には身体検査までされてるオッサンもいた。






カナダ側からの景観の醍醐味は、なんと言っても、アメリカ滝、カナダ滝を正面から見れる事である。









バ〜ン!

雄大なアメリカ滝の全景に、またまた感動〜!
やっぱ自然はすげえなあ〜



こちらは、カナダ滝を近くで見れる、テーブルロックハウスという見学スポット





アメリカ滝よりもさらに巨大で、ものすごい迫力だ。


 


ゴ〜・・・・・

この世のものとは思えまへん〜(^^;


このテーブルロックハウスからは、エレベーターで滝の裏側に行く事ができる。

黄色い雨カッパをもらい、エレベータで下降する。
そして洞窟を通って、滝の裏へ


激しい轟音と、容赦ない水しぶきで全身スブ濡れ(^^;
しかし滝の裏側は、真っ白けで何がなんだかよくわからなかった(^^;


滝見学のハイライトの一つである、霧の乙女号に乗る!

船に乗って、滝の近くまで進軍し、これまた水しぶきを浴びて大自然の驚異を体感するイベントだ。
この船に乗らんと、滝に来た意味が半減するらしい??

この船は、アメリカ側、カナダ側どちらからも出航しているので、都合の良いほうに乗ればOKだ。
コースは同じ。アメリカ側のほうが少し空いているという情報もあり。
混雑するので午前中の早い時間に乗ってしまったほうが吉だ。船に乗ってる時間は30分程度。

全員、支給された青い雨カッパを身にまとい、青装束軍団を乗せた乙女号は、滝に向けて出発する。

さっそくアメリカ滝の近くに進軍する。


すでに轟音と、すさまじい水しぶきで、船上は大騒ぎ状態に・・・・・(^^;


アメリカ滝を過ぎると、続いて船は一路カナダ滝へ




荒れ狂う濁流と、ハンパじゃない水煙の中を
乙女号は容赦なく突っ込んでいく

  

船は揺れ、台風状態の水しぶきと風に襲われ、船上はパニック状態(^^;




をいをい。。。そこまでせんでも・・・・(^^;

というくらい、船はズンズン進む!



そんなに近づくと危ないで(^^;




ずんずんずん

青装束軍団パニック状態(^^;


荒れ狂う滝 うぎゃおぅ〜!


場所によっては、バケツ500杯分くらいの水をかぶることになる。



こ・・・・これは・・・・



まさに修行だ (^^;





滝の轟音が、ふと遠くなり、


の 境地に達した








大自然と一体化した不思議な感覚に身をゆだね






一句浮かびました







夏の入り
 滝に打たれて
    ナイアガラ



おそまつ!


どひゃどひゃ(^^;




ボロボロっす・・・・(^^;




さて、滝に打たれて修行を終えた後は、街に行って見ることにした。

人が集まるところに、観光街あり

そう、ここはナイアガラ。
カナダから、アメリカから、インドから、いや世界中から観光客が集まる観光スポットの世界的な頂点の
一つだ。
団体客が、新婚旅行カップルが、家族旅行客が、、、こぞって押し寄せる。

当然、観光客の財布から、お金を落とさせるべく様々なアトラクションが出現することになる。



ちょっと写真で表現しきれないのが残念だが、気絶するようなチー プな観光地がそこにあった(^^;

大自然の驚異とは、およそ似つかわしくないゴテゴテした街なみ

ゲーセンにお化け屋敷、恐竜パットパットゴルフ(^^;
有名人蝋人形館、珍品博物館、世界びっくり記録記念館、3D映画館、フランケンシュタインハウス
ミステリー迷路。。。。。もうめちゃくちゃ(^^;


要するに


全盛期の熱海じゃ ん(^^;





気がついたら、ついついそんな罠にハマってました(^^;

隊員Aの強力なリクエストに負けて
3Dシューティングお化け屋敷に行ってもうた(^^;
滝に関係ないジャン(^^;



さらに、副隊長の猛反対を押し切って、万国びっくり博物館まで(^^;

頭に角が生えちゃった人だの、目が4つある人だの、、、、


驚いたことに


こんなところで、


こんな人の写真に遭遇するなんて・・・・









くしゃおじさん


どひゃどひゃ(^^;

嗚呼、こんなところで、くしゃおじさんに会えるとは思わなかったよ
でも、目が青いやうな・・・・(^^;


夏の入り
 国境越えて
   くしゃおじさん



おそまつ!



これ以上、無駄なお金を使わないうちに、次の目的地へと駒を進める(^^;

やはり、滝の全景をまぶたに焼き付けたいと思うのが人情だ。
カナダ側には、いくつかの展望タワーや、高層ホテルがあり、滝の上から眺めることができる。

一番有名なのは、スカイロンタワーだが、ここは敢えてミノルタタワーに上ってみた。


ミノルタタワーは、カナダ滝の正面にあって、眺望がすばらしいだけでなく、
マイナーなので空いている、という利点がある。
ただし、近所に駐車場が見当たらず、路上のコインパーキングに停めてみた。

ロビーの受付で入場料を払い、エレベーターで25階の展望台へ

見事な滝の全景を見ることが出来た。


アメリカ滝


カナダ滝




26階のレストランでは、滝を見ながら食事ができる

空いてるし、値段も手ごろなのでオススメだ。


ここでゆっくりと、昼食をとった後、せっかくカナダに来たので近隣をドライブすることにした。
ナイアガラ川沿いに北上すると、いくつかの見所がある。

花時計
ま、小ぶりだけど割とキレイだ。

世界一小さな教会
ギネスブックにも認定されている可愛い教会だ

20キロくらい北に行くと、ナイアガラオンザレイクという街がある。
19世紀から時が止まってしまったような街だ。大変キレイである。

 

ナイアガラオンザレイク付近は、ワイナリーが沢山ある。
試しに一つ訪問してみた


アイスワインを試飲し、フルーティーで芳醇なワインを買ってみた



川一つ渡っただけだが、カナダ側は、なんだかゆったりとして大変雰囲気も良かった。





■まとめ

ナイアガラは見所満載なので、できれば2泊はしたほうが良いと思いました。

◆アメリカ側
 ◇プロスペクトポイント ★★★★
   アメリカ滝を間近に見れる
 ◇テラピンポイント ★★★
   カナダ滝を間近に見れる
 ◇その他
   夜滝見学 ★★★
   花火 ★★★

◆カナダ側
 ◇テーブルロックハウス ★★★★
   カナダ滝の全景 
 ◇滝の裏側見学 ★★
   迫力はすごいが、ワケわからず(^^;
 ◇霧の乙女号 ★★★★★
   滝に打たれて修行しよう。アメリカ側からも乗船可
 ◇ミノルタタワー ★★★★
   滝の全景を上空から見よう。空いてるし、食事も出来る
 ◇チープな観光スポット ★
   こういうのが好きな人には良いのですが・・・(^^;
 ◇ナイアガラオンザレイク&周辺ドライブ ★★★
   カナダの雰囲気を味わう
   

全走行距離 1000マイル(1600キロ)
ナイアガラまでは片道約750キロ(行き10時間、帰り9時間)
クロスアイランド>I95>I287>Tappan ZEE Bridge>I87
以降I87でAlbanyまで行き、その後I90で東へ。Buffalo手前で290に入り、190に
乗り継いでGrand Islandを通ってナイアガラ出口(21番か22番)






結論:自然の力には逆らっ ちゃいけないよ!



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