2005年07月24日

ラフティング in ペンシルバニア

NYの夏の風物詩といえば、なんといってもラフティング(激流川くだり)であろう(^ ^;
T君に誘われ、ペンシルバニアのポコノマウンテン近くデラウエア水系にある、ラフティングに突撃だ!
メンバーはT夫妻と、ワシ、OY君の4名

NYからは、ひたすら西へ西へと走って約2時間半。ポコノマウンテンふもとのジムソープなる小さな町に
ラフティング業者は多数あれど、本日利用したのはJim Thorpe River Adventureというところだ。

当日の流れを紹介すると

5時過ぎに出発
8時に現地到着
受付を済ませ、ライフジャケットとパドルを借りてバスにのり、川の上流へ
9時ラフティング開始
2時ラフティング終了
2時半再びバスにて車がとめてある地点へ行き解散
5時NJの風呂屋でひとっ風呂あび夕食
8時ロングアイランドにて解散

と日帰り15時間の遠大なツアーだった。


まずは事務所に到着し、車を駐車してキーを預け、受付を済ませる。


この時期、週末は大混雑のようで事前予約必須だ。
本当はもっと遅い時間出発が良かったのだが、すでに空きがなく、朝一番8時の会に申し込んだ。

なお、ダムの放流日というのがあって、その時は、川の流れが激流になり、ラフティングのスリルが増すらしい。
もしかすると放流日以外は空いているかもしれない。本日は放流日を狙って来た。

今年のダム放流日は以下のスケジュールである

May 14 & 15
May 28
June 11 & 12
June 25 & 26
July 2 & 3
July 23 & 24
August 6 & 7
August 20 & 21
September 3rd & 4th
September 17 & 18
October 1 & 2

受付を済ますと、事故っても責任はおいまへんというお約束の紙にサインし、ライフジャケットとパドルを借りる。
お、 OY君サマになってるジャン

服装と持ち物だが、全身ビショぬれになるので、水着着用のこと。上はTシャツを着ていたほうが良い。
日焼け止めも必須。靴は、カカトの部分があるサンダルが良いだろう。もしくは濡れても良いスニーカーなど。
水とランチとタオルも必要だ。フタがしっかりしまるバケツを貸してくれるので持ち物はその中に入れてボートに乗る。

貴重品やカメラなど濡れたら困るものは極力持ってこないほうが良い。紛失も心配だし。
どうしても持ってくる場合は、ジップロックのような防水袋を用意して持参する。

全員集まると簡単なブリーフィングがあり、バスに乗って出発する。
 

バスの中ではインストラクターが、パドルの漕ぎ方、岩の回避の仕方や、岩の上にスタックした場合の脱出情報、
川に転落した場合の対処の仕方などをレクチャーする。

バスで川の上流向けて30分ほど走り出発地点に到着

持ち物を、防水バケツに移し、グループ毎にいよいよボートに乗り込む。

ボートの定員は6名だが、4名でも乗れるそうだ。
当日の混雑具合や、グループ編成によって相乗りさせられる場合もあり。

我々のグループは残念ながら、2名ずつ二手に別れさせられた。

いよいよボートに乗り込む


白波がたつ浅瀬の濁流


おりゃ〜! 出発!!


天気もよくコンディションはよさそうだ
 

結局ボートは全部で5隻
それに、インストラクターが2名ついて、それぞれ一人乗りのカヌーにて、前後について客を見守る。

T夫妻は、ラフティング経験豊富なベテランのグループに入った。

このグループはかなりレベルが高く、難所もスイスイとクリア。

一方、ワシとOY君が乗船したグループは、この家族

お父さん、お母さんに、中学生の娘が二人

この先、この家族との激しい珍事が待ち受けていようとは、この時知る由も無かった・・(^ ^;

隊列を組んで川をくだっていく


基本的に、流れがおだやかな部分と、急流部分が交互に現れ、急流部分ではチーム全員力をあわせて
難局を乗り切っていく。
ボート内で、一人がキャプテンになり、乗組員に漕ぎ方などを逐一指示する。

当船においては、ラフティング経験豊富(自称)なジョンお父さんがキャプテンを買ってでていた。
「全員漕ぎ方はじめーい!」
「右側漕ぎ方止め! 左側力一杯漕げー」
「前方左に岩発見、左サイド、漕げ漕げ漕げ。よーし全員全力で漕げいまだー!」
などと、テンポよく的確な指示を飛ばすお父さん

しかし・・・・

やる気の無いお母さんは、ブツブツ文句を言って、あげくに反対側に漕いだりして大変(^ ^;
先頭にいる、お子様二人は方向を切る重要な役目を担っているはずだが、お父さんの指示なんぞ
全然聞いてなくて、なにやらはしゃいでいる(^ ^;

プププ

まじめなお父さんの指示空回り(^ ^;

ワシとOY君は、おとーさんの指示にしたがってがんばっているのだが、いかんせん言う事聞かないのが
約3名いるので、ボートは常に変な方向を向いて蛇行し ていた(^ ^;

・・・・・・・・・・

珍グループ(^ ^;


そうこうしているうちに激流セクションに入る



さすがはダム放流日だけあって、結構ハンパじゃない流れが
川の中には、大きな岩や小さな岩が沢山あり、これらを回避しながら激流を下っていくのだ
すごいスリルだ (ダム放流日以外はもっと平和だそうな)

予想通り、おとーさんの指示もむなしく当ボートは、蛇行を重ね(^ ^;
岩に正面衝突 ガビーン

また、水面スレスレに顔を出す岩に座礁して動けなくなったり(この場合は、岩がない部分に全員が移動して
船上でポンポン飛び跳ねてズレるのを待つ)、エラい騒ぎ
隊列からも遅れて顰蹙を買う(^ ^;



きたぞ!激流 頼むぜ乗組員


だいたいこんな状況でカメラを構えているオイラもオイラですが(^ ^;
カメラは、持っていかないほうが吉です。いくとしたら、防水のやつね。

岩にぶつかり激しい衝撃がボートを襲う 
アヒ〜!

この時、デジカメを川に落とす確率50% 自分が川に転落する確率60%
とかなりヤバい状況だった(^ ^;
良い子の皆さんはマネしないように

「左漕げ漕げ漕げー!」

お父さんの叫び声もむなしく、ボートはあらぬ方向へ

い や〜ん(^ ^;


激流にもみくちゃにされるボート 
物凄いスリルだ

まさに「む ちゃくちゃにしてー」


そしてついに・・・・

( ̄0 ̄;)



激しくボートが揺れた瞬間、バランスを崩したおかーさん、川にドボーンと転落

・・・・・・・

てゆーか かなりヤバげ

激流の中でなすすべもなく翻弄されるおかーさん
助けようにも、ボートがうまくコントロールできず近づけない

転落者が出た場合は、二次災害を防ぐため無理に助けないほうが良いらしい
また、パドルを船内に引っ込めるのが大事だそうだ(転落者にブツけないよう)

すぐにインストラクターのカヌーがやってきて、おかーさんを引き上げてくれた

ああ、助かったよ

幸い大したケガもなく、おかーさんは無事だった
この事件のどさくさで、なぜかおとーさんの靴がどっかに紛失していた(^ ^;

この後も、当グループは蛇行、激突、スタックを重ね、問題児グループとして名を馳せた
事は言うまでもない(^ ^;

ボート内もかなり浸水してきた

たまった水は、バケツでかき出すのだが、このバケツで、他のボートに向かって水をひっかける
おとーさんは、オチャメだった・・(^ ^;


激流以外のセクションでは大自然ののどかな風景と雰囲気を十分堪能した
 
物凄く気持ちよかった


転落事件以降、おとーさんの口調はますます厳しくなり、指示も飛びまくるのだが
いかんせん、おかーさんも、子供達も、きいちゃいない(^ ^;

そんなこんなで、またまた急流セクション

例によって、激流に翻弄され木の葉のように舞う、我がボート・・・嗚呼

しかし、ワシとOY君は、だんだんとコツをつかみ、操船も上手くなって面白くなったきた。
あらよ!っと岩を回避し、急流を乗り越えた時の快感はなんともいえない

そんな矢先


( ̄0 ̄;)



どぼ〜ん



今度は、おとーさんが 川に転落していた

おとーさん面目丸つぶれ(^ ^;


どひゃどひゃ(^ ^;

珍家族


今度は乗組員全員で、おとーさんを無事救出!
このあたりから、当ボートには一体感が生まれ、皆で力を合わせて難局を乗り切ろうという雰囲気が生まれてきた
ああ、いいね こういうの。いい感じ


そんなこんなで四苦八苦しながらも、なんとかランチ休憩所に到着
全員の無事と健闘をたたえ、珍家族とハイタッチ

 
しばしの休息だ

それにしても、疲れた
普段使わない上腕や胸の筋肉などが、バンバンにはっている。
この状況で本当に最後まで持つだろうか??


スタックしたボートを救助にいくインストラクター

インストラクター大忙しだ。
激流でのコースどりの指示を出し、皆を監視し、トラブルがあればすぐに助けにいく

ち かれたー! 残り半分もがんばるぞー


ランチも終了し、再出発
ひ たひたと下っていく軍団

す ばらしい大自然に抱かれて誠に気持ちがEE


さて、そんなこんなですったもんだあったけど。。。
 
当船乗組員も、だいぶ技能が上達し、操船が上手くなってきた

隊列からもあまり遅れなくなり、ひょいひょいと、岩を回避していく
やればできるジャン

なかなか楽すぃ

お子様達もおかーさんもそれなりにがんばっている
いいじゃん いい感じ

唯一おとーさんが、疲労が蓄積してきたのか、だんだん声が出なくなってきていた(^ ^;

来たぞ難所が!


すばらしいチームワークで難局を乗り切り Good Job!





最後の休憩ポイントにて

気持ちいい夏の午後だ


そしてついにゴ〜ル!

5時間に及ぶ激流との格闘は終わった。
筋肉痛で倒れそうだったが、充実感満足感は高かった

一時はどうなる事かと思ったけど無事ゴールを果たした当チーム

珍家族との交流、事件そして一体感 楽しかったぜ

T夫妻チームは、悠々とゴール


この後、バスでオフィスまで戻り、シャワーを浴びて着替え、無料で振舞われるホットドッグとコーラを
飲んですべてのイベントは終了だ。

T夫妻号にて、帰途につく

途中、NJの展望ポイントにて



KING SAUNA(韓国銭湯)にて、湯船につかる


本格ビビンバなんぞをいただく


夜8時ロングアイランドにて解散
T夫妻、OY君 お疲れ様でした。




せっかくなので記念写真($8)買いました

全然漕いでないジャン=オイラ しかもカメラ目線(^ ^;



結論: 自然に逆らったらあかん


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